会員の皆さんからの情報や出版社の情報などを参考にした、出版物の案内です。
『交通崩壊』
『フランスのウォーカブルシティ 歩きたくなる都市のデザイン』
『時刻表が薄くなる日』
『交通崩壊』
市川嘉一/著
新潮社
2023年5月刊
新書239ページ
902円(税込)
ISBN 978-4-10-610997-3
日本の交通行政は「部分最適」の集合体である。
新幹線の延伸によって寸断される在来線のネットワーク。
欧州で復活続くも日本では広まらない路面電車。
自転車に加え電動キックボードも乗り上げカオス化が進む歩道。
権限を警察が握り、「まちづくり」の観点での施策が進まない道路行政……。
そろそろ全体最適を意識した総合的な交通政策を構想すべきではないか。
都市・交通問題に精通したジャーナリストによる提言。(出版社の紹介文より)
【目次より】
第1章 統合的な交通政策の不在
第2章 鉄道の役割を再定義する
第3章 遠ざかる路面電車ルネサンス
第4章 CASE革命時代のクルマの役割
第5章 歩行者に安全な歩道を取り戻せ
『フランスのウォーカブルシティ 歩きたくなる都市のデザイン』
ヴァンソン藤井由実/著
学芸出版社
2023年5月刊
四六判・272ページ
2700円+税
ISBN 9784761528546
フランスの街は今、歩く人や自転車で賑わい劇的にウォーカブルに変わっている。
なぜ、スピーディにダイナミックに街を変えられるのか?
歩行者空間の創出、自動車交通の抑制、自転車道・公共交通の整備、移動のDX等の方法論、制度・組織・実装のしくみを、多数の事例で紹介。
15分都市からスマートシティまで、最前線に迫る。(出版社の紹介文より)
【目次より】
1章 パリ:ウォーカブルシティの最前線
2章 なぜ、歩きたくなる都市が実現できるのか
3章 日常の移動を豊かにするモビリティ基本法
4章 ディジョン:MaaSの活用と統合型スマートシティ
5章 なぜ、都市政策をダイナミックに実装できるのか
6章 ナント:15分都市エリアを創出したマスターアーバニストたち
7章 アンジェ:人々を巻き込む河岸駐車場の歩行者空間化
終章 フランスで主流になった「穏やかな街」
『時刻表が薄くなる日』
上岡直見/著
緑風出版
2023年5月刊
四六判上製312ページ
定価2700円+税
ISBN 978-4-8461-2306-2C0036
日本の鉄道創業から150年にあたる2022年、長年築き上げた鉄道ネットワークを破壊しかねない政府の方針が提示された。
輸送量の少ないJRローカル線の廃止を促進する内容である。
一方でJRは一人百数十万円の料金で豪華なクルーズトレインを運行している。
「一生に一度は乗りたい列車」より「一生乗り続けられる列車」を走らせるべきではないのか。
このままでは新幹線と大都市の通勤路線しか残らず「時刻表が薄くなる日」が迫っている。
鉄道の活用による持続的な交通体系を考える。
(出版社の紹介文より)
【目次より】
第1章 時刻表が薄くなる日都市間輸送の縮小/「ハブ&スポーク」の弊害
第2章 公共交通の価値
第3章 誰が「お客さま」なのか
第4章 鉄道は「人」で動く
第5章 鉄道に乗ってもらうには
第6章 バス転換は解決策ではない
第7章 鉄道とSDGs
第8章 鉄道貨物の活用
第9章 すでに破綻したリニア新幹線
第10章 鉄道活用のための政策