公益社団法人 日本交通計画協会発行(広報誌)
2025(令和7)年7月31日発行
A4・14ページ
交通混雑の解消、安全に歩ける市街地づくりのためには、路上駐車や駐車待ち、駐車場探しのうろつき交通の防止など、車で来ることを前提とした対策はもちろん、できるだけ公共交通等が選択されるまちづくりも必要です。
これまで、日本の駐車政策は駐車場附置義務をはじめとして、必要なところに駐車場が供給される施策が中心でした。
しかし、このことが目的地に行くには車のほうが早くて安いとう状況が生まれ、かえって公共交通の便数削減、拡散型の都市構造などの悪影響ももたらしています。車に頼らない都市を作るためには、車を保有することだけではなく、使うことに対する適正な負担や、あえて賑わいの場まで車を引きこまない駐車場配置なども必要です。
本書では、そうした駐車施策の内外の事例や、考え方がまとめられており、私としては特に最後の2ページ「駐車マネジメントを論じた海外文献」(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授・田中伸治氏による)が私の考えをよく代弁していて感銘を受けました。
webで、無料で読めますので、ぜひ会員の方はお読みください。 都市と交通 通巻136号
(美濃部雄人/会員 富山市副市長)
*公益社団法人 日本交通計画協会発行の広報誌「都市と交通」はバックナンバーもwebで公開されています。(会報担当)