『子どもがおつかいに行ける社会』
神田 厚 著
幻冬舎ルネッサンス新書
2022年7月刊
新書版 222ページ
990円(税込)
ISBN 9784344940444
本会会員の神田厚さんが本を出されました。クルマ社会への問題提起も随所に込められています。
執筆者からご紹介いただきます。(会報係)
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「クルマで子どもたちを運ぶことは、生きる力を育む機会を奪っている可能性が大きいと、私は思います。」
『子どものしあわせ』(草土文化、2005年3月号)の特集「クルマ優先でなく生命を守る街づくり」に寄稿した拙稿の締めの言葉です。
この度出版した拙著『子どもがおつかいに行ける社会』も、その思いを引き継いで書きました。
“クルマ無し子育て”の楽しみ方を語るために、会報に投稿した「駅伝送り」(58号)「駅伝送り(その2)」(59号)を、加筆修正して盛り込みました。
また、コロナ禍の中で安易にクルマ利用に走る流れを食い止めるために、子連れで公共交通機関を利用することの意義も指摘。
登下校へのスクールバス導入に対しても、異論を唱えました。
本著はネットや書店でも購入できますが、初版の2千冊は、いくら売れても私には1円も入って来ない自費出版本です。
私がこの本を出したのは、売ることが目的ではなく、多くの方に私の考えを知ってもらうためです。
そこで皆様にお願いしたいのは、お近くの図書館へのリクエストです。もちろん、購入頂いても嬉しいのですが、図書館に入れて頂けば、多くの方の目に触れるチャンスが広がります。
素人が出した自費出版本です。放っておけば大部分は出版社の倉庫で化石化し、いずれは紙資源として処分されて行く運命にあると思うのです。“クルマ優先社会”に対する私のささやかな抵抗に、どうか御支援をお願いします。
(神田 厚 三重県津市在住)