江見清次郎
4年前クルマを手放し、免許証も返納した。その後、近場は徒歩と自転車で用事を済ませている。少し遠い場合はバスや地下鉄などの公共交通機関を利用する。
必要な時はタクシーも利用するが、流しのタクシーもなかなか捕まらず電話で呼んでもなかなか繋がらない時もある。
そんなわけで道を歩くことが多いのであるが、歩いているといろいろなことを考えたり気がつくことが多い。
歩道を歩いているとまず気がついて嫌なことはクルマを堂々と(?)歩道に停めて占領していることである。これはれっきとした道路交通法違反だと思う。蹴り飛ばしたくなったり(もちろんしませんが)、警察に通報しようかなと思うこともあるが行ったことはない。
書いていて気がついたが貼り紙をするという手もあるかなと思う。停めている本人はどのような思いで停めているのだろう。まったく悪げもなく停めているのか、後ろめたいが仕方なく停めているのか。多分まったく気にも留めないで停めているのかなと思う。
最近おかしいなと思っているのは、電柱が堂々と(?)歩道の真ん中に立っていることである(写真1)。歩くのに邪魔だし、車椅子では通れないのではないか。むしろ車道は幅が広いのでそちらに立てた方が良いのではと考えている。そのほか、道路標識も歩道に立っている(写真2)。
これなどは基本的に車両用に用意されているので、車道に立てるべきなのではないか。どうしてこのようになるのか分からないので、札幌市の担当部局に電話して聞いてみた。すると、法律的には道路法施行令第10条の2、11条にそのことが書かれていて、路肩や歩道内の車道寄りに電柱などを設置することができるそうだ。
さらに札幌市の条例では、歩道が2.4メートル未満の場合は民地側に、2.4メートル以上の場合は車道側に設置するそうである。道路標識については別の政令で決まっているとのことである。
他にもゴミ置き場が歩道にあって道をふさいでいることもある(写真3)。これなどは誰が歩道に置くことを決定したのだろう。ゴミ置き場は町内会で管理しているので、町内会で決めたのだろうが、車道にこれがあるのを見たことがないので何か規則でもあるのであろうか。これについても先ほどの札幌市の担当部局の人に話すと、ゴミステーションは市の清掃局の指導で歩道に置くよう指導されていると思われるとの話だった。
札幌市に電話した時には電柱の地中化を推し進めているので問題はだんだん解決していくような話もしていたが、多数の電柱を地下に埋めていくのは気の遠くなるような時間がかかりあまり現実的ではないような気がする。
いずれにしても、歩道に関してもクルマに優しい街ではなくヒトに優しい街にしてもらいたいと思う。
(北海道札幌市在住)