横浜カーフリーデー15周年に参加(1)

足立礼子(世話人)・安彦守人(世話人)

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毎年、ヨーロッパを中心に世界各地で9月に開催される「モビリティウィーク&カーフリーデー」は、マイカー増加による排ガス、渋滞、事故、騒音などの環境への影響を考え、マイカー
に頼らない移動の形やまちのあり方を考えようという社会啓発活動です。約20年前にフランスで始まり、欧州連合(EU)から世界中へと広がり、昨年は50か国・2,526の都市が参加したそうです。

カーフリーデーはその中心となるイベントです。今年、日本では11の都市(仙台市、さいたま市、横浜市、松本市、金沢市、福井市、豊橋市、京都市、大阪市、奈良市、那覇市)で開催されました。
問い直す会は毎年横浜カーフリーデー(カコミ参照)に参加しており、今年も9月23日に行われたイベントに参加しました。
会場は横浜公園と日本大通り、開催時間は11時~16時です。夏のような強い日差しの1日で、日曜日のためか今までにない人出で大にぎわいでした。

通交止めされた道路が会場になっている様子の写真です。

日本大通りではおもちゃバス運転など遊園地のような催しもいろいろ。

催しの内容は、交通関連のものでは、県警による交通安全教室開催のほか、エコカーやユニバーサルデザインタクシー、市の温暖化対策などの展示、さまざまな自転車の展示、横浜市コミュニティサイクルbaybikeや、スマートフォンで呼べるタクシーシステム(タクベル)の紹介ブース等々が並び、市民団体では当会のほかに「横浜にLRTを走らせる会」「路面電車と大森の未来を考える会」などが展示していました。
また、車を通行止めにした大通りでは、一輪車のショーが行われたりビアバイク(屋台風バイク)が走ったり、バスの死角体験や子どものミニ白バイ試乗などのさまざまなコーナーも設けられていました。
そのほかに、乳がん早期発見のピンクリボン運動のPR、フットボール体験、公園内ステージでは地域の人々による歌やダンスなども行われ、会場全体がお祭りの雰囲気でした。

■横浜カーフリーデーと問い直す会の関わり

横浜カーフリーデーは、横浜カーフリーデー実行委員会(理事長大内えりかさん。2012年にNPO法人化)が2004年に始めたもので、今年で15周年を迎えます。
本会は、第1回のイベントに多くの有志会員の熱意と協力により参加し、以来、一時中断はあったものの、ほぼ継続して参加しています。初期のころは交通・環境問題等の市民団体の参加が数多くありましたが、現在は残念ながら少ないのが現状です。
横浜への本会の参加は、関東在住の会員が多いことや、98年に作成した「道はだれのもの?・東京」写真パネルの展示に実行委員会のご理解をいただけたことなどによります。他の都市では、さいたまカーフリーデーに会員有志が自転車関連の団体として参加されたことがあります。

※他の都市のカーフリーデーに地域の活動で参加された方や、見学参加された方がおられましたら、その様子を会報にぜひお寄せください。
また、問い直す会としてパネル展示の参加をしてみたいという方は、世話人までお知らせください。横浜と開催日が重なっても、パネルを分けて使うことが可能です。

問い直す会は、今年も横浜公園の一角で、クルマ社会を考える写真やクイズのパネルを展示しました(横浜スタジアムの工事の関係で、展示場所は例年の大通り寄りではなく関内駅寄りの通路に変更)。
今年は、スタンプラリーのスタンプ地点の1つだったので、大勢の人がスタンプをもらいにやってきました。来た人には、昨年作ったポケットサイズの「カーフリーデー へえ~、そうなんだ!クイズ」(クルマ社会の問題に関する三択式のクイズ10問集)を渡しました(子どもには電車のミニ消しゴムもおまけに)。ただ、これほど人が来るとは思わず、100程度しか用意していなかったので、あっという間になくなってしまいました。

パネルが並べて展示されている様子の写真です。

左のパネルが本会の展示物

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