佐藤清志(世話人)
2020年も毎年11月第3日曜日に国連が定めた世界道路交通被害者の日(World Day of Remembrance for Road Traffic Victims)を14日(土)の16:30~18:00の間で東京・港区立芝公園において開催しました。
今年は新型コロナウィルスの影響から集会という形の開催が危ぶまれていたのですが、計画段階の頃にやや沈静化していたこともあり、当日の検温や各自消毒用アルコールの準備など十分な対策を施すことにより、例年通りの開催にこぎつけることが出来ました(港区からも申請段階で感染対策に対する覚書の提出を求められました)。
昨年までは実際のローソクに火を灯していたのですが、区の担当が替わってしまったためか、NGが出てしまい、LEDのローソク型ライトで代用し、並べ飾りました。
昨年にも増した19名の参加者が集い、このところ聞かされている悲惨な交通被害も含め、被害者への哀悼と再発防止を願う黙祷を捧げました(当会からは、足立共同代表も初めて参加しました)。
昨年同様にスタート時間をこれまでより早い時間にしたことで、11月とは思えない暖かな気候の中、幻想的な日没の風景の中で皆様と有意義な時間を過ごすことができました。
感染の影響も重なり、これまで以上に命の大切さを感じる年となりました。
〈参考〉 世界道路交通被害者の日について
2005年10月、国連総会は毎年11月第3日曜日を世界道路交通被害者の日(World Day of Remembrance for Road Traffic Victims、ワールドデイ)とすることを決議しました。
1993年にイギリスの交通被害者団体ロードピースが犠牲者を追悼する会を開き、これが、欧州全域、世界へとひろがり、国連決議となりました。この決議に基づき、世界各地でワールドデイの行事が行われ、わが国でも、2007年から、各地でワールドデイの催しが開催されるようになりました。
毎年、北海道や大阪などでワールドデイのシンポジウムや啓発活動が予定されています。
東京では、2008年から、全国交通事故遺族の会(KIK)が「世界道路交通被害者の日」の集まりを開いてきましたが、KIKが2012年末に解散。
その後有志が集い、実行委員会を組織し、各地の交通被害者・遺族団体・交通安全研究組織などと連携して、今回も昨年に続き、東京での2020追悼集会を開催し、失われた家族を悼み、交通被害の根絶のために何ができるかを考えました。