足立礼子(世話人)
3月17日(月)19〜21時、交通事故対策の要望案について、Zoomで会員による意見交換会を行いました。(時間の都合で会報への掲載は間に合わなかったため、会員メーリングリストでご案内しました。)12人が参加して話し合いました。交通事故を減らす対策には、自動車車両の安 全対策、道路交通システムの安全対策、運転する者の安全管理(運転資格制度や教育)の3方向からの対策が重要だと考えています。当会では折に触れてさまざまな安全対策を関係省庁に要望していますが、自動車優先の政策はなかなか変わらず、同じような事故が繰り返され続けています。
一方、欧州などでは「ビジョン・ゼロ政策」を国会で決議して、交通事故死者と重傷者をゼロにするため、道路管理者や交通管理者、自動車メーカー等が集まって国を挙げての対策をどんどん進め、成果を出しています。交通事故削減 だけでなく、環境対策やSDGsも視野に入れての移動交通対策やまちづくりも進められています。そうした欧州等の今の動きを調べ、今回、「自動車車両の対策」と「道路交通環境の対策」について、日本の現状を考え合わせて安全のために望みたい具体的な対策案をたたき台として作り、それについて意見を出し合っていただきました。「自動車車両の対策」については世話人の小島啓さんが担当し、「道路交通環境の対策」については足立が担当しました。
当日は、具体的な1つ1つの対策案について、幅広い視点での有意義な意見がさまざま出されました。2時間ではとても語り切れませんでしたが、出された意見を元に要望案を作り、会員メーリングリストでさらに意見を聞いてまとめ、関係省庁に要望していきたいと考えています。
山ユリ
(会員K・Tさんの絵)