『交通安全を語る仏さま』
釈 地縁著
自費出版
交通安全への願いを北海道の地から発信する 本が昨年発行されました。
書名は「交通安全を語る仏さま」(写真)。札幌在住の釈 地縁(しゃく ちえん、ペンネーム) さんが、北海道新聞社事業局の制作協力を得て自費出版されたものです。
釈さんは、11年前から北海道交通事故被害者の会主催の「交通死傷ゼロへの提言・道フォーラム」に参加され、以来協力をいただいています。本の中では、フォーラムの内容を紹介した「交通死傷ゼロを願って」というコラムページもあります。
釈さんは、刊行に至る経緯をご自身のサイトで次のように記されています。
「北海道の道端で交通安全を見守っているお地蔵さんや観音さんをお参りしてきました。おもに平成22年から26年にかけてのことです。拝顔した仏さまは一カ所一体として約300体ですが、そのうち交通事故死者の慰霊や交通安全祈願のために建立されたと思われる仏さまは170体。お参りを重ねている間に、道端から姿を隠した尊像があることを知り、“交通戦争”を伝えている仏さまの記録を,今のうちに残しておく必要があると考えました。」
そして釈さんは,沢山の方にこの「願い」を知っていただきたいと,全道163か所の公立図書館に寄贈されました。自費出版ですので買い求めることは出来ないのですが、釈さんのWEBサイト(https://bhj380.jimdofree.com/ 「交通安全を語る仏さま」で検索)から全ページをPDFで読むことが出来ますので、是非ご覧ください。
なお、私の長女の被害現場に建立した「聖千尋観音」も、碑銘「私の犠牲を無にせず、子どもやお年寄りも安心して歩ける、人にやさしい社会を創ってください」(55ページ)とともに記載下さっています。
(前田敏章(北海道札幌市在住 北海道交通事故被害者の会代表))