佐藤清志(世話人)
昨年11月18日は国連が定めた2018年の「世界道路交通被害者の日」でしたが、この日の前日17日の夕刻より東京タワー前にある港区立芝公園内で、毎年恒例のキャンドル追悼式が行われました。
「世界道路交通被害者の日」は国連が2005年10月の総会で定めたワールドデイで、毎年11月第3日曜日を世界道路交通被害者の日(World Dayof Remembrance for Road Traffic Victims、ワールドデイ)〔以下「ワールドデイ」と記す〕とし、世界統一で道路交通被害者を追悼し、再発防止を願い、取り組むための記念日とされています。

ろうそくとろうそく型LEDライトに火を灯しました
1993年にイギリスの交通被害者団体ロードピースが犠牲者を追悼する会を開き、これが、欧州全域、世界へとひろがり、国連決議となりました。この決議に基づき、世界各地でワールドデイの行事が行われ、わが国でも2007年から、全国各地でワールドデイの催しが開催されるようになりました。
今年も北海道や大阪などでシンポジウムや啓発活動が行われましたが、ここで紹介する東京の活動は、2008年から全国交通事故遺族の会(KIK)が行ってきたものを、KIKの2012年末解散を受け、その遺志を受け継ぐ形で有志が集い、各地の交通被害者・遺族団体・交通安全研究組織などと連携して行われているもので、当会も賛同団体として名を連ねています。

中央にはあるご遺族が手向けた黄色い風車がありました
今回の活動では当会より、小栗幸夫さん、長谷智喜さん、井坂洋士さん、そして私の4名が参加し、小栗さんと長谷さん、私は実行委員として企画段階より関わりました。
特に小栗さんは毎年、実行委員長として活躍されています。
キャンドル追悼は毎年17時30分よりとしていますが、今年は新たな試みとしてその2時間前より公園前にあるメルパルクホールに集い、ワールドデイに向けた話し合いの会を設け、参加者それぞれの思いを深め合いました。
キャンドル追悼では約200のLED型キャンドルとろうそくへ明かりを灯し、黙とうの後、こちらでも参加者の方々の思いを共有し合い、集いを終了しました。
ちなみに今年の開催は11月16日(土)を予定しております。お時間のよろしい方はぜひ足を運んでいただきたいと思いますが、可能でない方もそれぞれご自身の場所で、追悼の明かりを灯し、お気持ちを共有していただければと思います。
(東京都品川区在住)

2018年の港区芝公園での様子
約200の明かりが並べられました