足立礼子
2025年7月19日、台湾の【還路於民】(ファン・ルー・ユー・ミン)という団体の皆さんが来日された折に、交通問題研究者の上岡直見さんと当会との意見交換の場を持つことができました。
「還路於民」とは「道を人民に取り戻そう」という意味で、歩行者が安全に道を歩ける権利を求めるとともに、クルマ社会の問題を広く世に問いかけています。2024年3月に発足したばかりの、熱気にあふれる会で、「Vision Zero Taiwan」の名称でも世界に発信しています。
同年9月には、日本の交通問題研究者である上岡直見さんの著書『自動車の社会的費用・再考』の中国語版を出版し、活動を広めるツールとして活用しています。
今回、交流と見聞を広めるために来日された皆さんとの意見交換会は、上岡直見さんのお声掛けとご尽力によって実現しました。厚くお礼申し上げます。
台湾は地理的にも日本と近いですが、交通事情についてはあまり知られていません。今回の意見交換会で、台湾のクルマ社会の現状と課題、歩行者の権利を求めて会を立ち上げた経緯や活動の様子を、詳しく知ることができました。また、お互いの課題への理解を少しでも深めることができました。 その概要をお伝えいたします。
はじめに
台湾における交通実態と課題
還路於民(Vision Zero Taiwan)について
意見交換
当会の参加者の感想