会報より『事務局より』

2007年7月発行第48号 事務局より

投稿日:2007年7月26日 更新日:

清水真哉

 世話人として事務局担当に再任されました清水です。事務局担当となって今年は二年目となります。
 事務局として今年度の総会を何とか無事終えました。しかし残念なことに総会の参加者が年々減り、顔ぶれも固定してきています。中心に立って会の活動を担う人も少なくなっています。さらには会員数自体も減少を続けています。
 会勢が衰えている理由として、私は一つ次のようなことを推測しています。「問い直す会」が設立されてからこの12年の間に、交通分野でいくつもの専門的な団体が出来ました。「全国交通事故遺族の会」は当会よりも先に設立され、交通事故の問題に力を注いできました。「全国鉄道利用者会議」は、その設立に当会も力を貸しています。「東京大気裁判を支援する青空の会」や、飲酒運転の問題に取り組む「MADD Japan」、近年も「こみち研究会」や「自転車活用推進研究会」など多様な問題に取り組む団体が出て来ています。また地方の鉄道や路面電車の問題に関しては地域に団体が出来て実績をあげています。最近では「命と安全を守る歩車分離信号普及全国連絡会」という、より細分化された個別テーマを扱う団体が準備されているという情報が入ってきました。
 このようにして、クルマ社会を問い直す運動自体は全体として拡大していっていると言えると思います。
 しかしそうした中で、運動のなかでの当会の位置づけを見直してみると、専門分野を持った団体にはそのテーマではなかなか太刀打ちできないものがあります。「クルマ社会を問い直す会」と広く問題設定をしているため総合デパートのようになり、専門店ができるたびにお客さんを奪われるという状況にあるのかと思います。
 では一体、我々に残されたテーマ、課題は何なのでしょうか。会として今後の活動の力点をどこに置いていくのかを考える必要があるかと思います。会の存在意義が問われてくる中、少しでも多くの会員が会の活動に積極的に関わって下さることを希望します。
 今年一年、またよろしくお願い致します。

(2007年7月発行 会報第48号)

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