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運転免許更新講習のテキストを見る(2015年11月)

投稿日:2015年11月8日 更新日:

運転免許更新講習のテキストを見る(2015年11月)

冨田悦哉

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 私はペーパードライバーで、運転免許証は「ゴールド」です。このたび5年ぶりに免許更新があり、講習を受けてきました。
 5年の間には道交法改正も行われ、配付された講習テキストは見た目にも変化しています。“飽きられないようにする”という配慮もありそうですが、警察等が何を重視しているかがうかがえて興味深いです。
 5年前は3冊配付されましたが、今回は2冊になりました。講習テキスト『安全運転のしおり』『交通教本』をウォッチングしてみます。

《封筒》この封筒にテキスト一式が入って、配られました。
表面に「自転車思いやり五則」なるものが印刷されています。
全員に配られる封筒の表面を利用して、自転車に対する配慮を啓発しているのは良いと思います。
更新資料1

『安全運転のしおり』4ページ 《死亡事故の傾向》
「当事者別」という数が出ています。歩行者、自転車の死亡人数が多いですが、もちろんクルマがらみの事故による死亡がほとんどで、クルマが存在するがための死と言えます。
更新資料2-1
更新資料2-2

『しおり』14ページ。 《自転車事故を防止するために》
自転車についてのページが増えていました。
クルマ運転者の予想を外れた自転車の挙動が事故の主因として指摘されています。
自転車もまた「車両」として、ルールを守り秩序ある行動をする必要があります。
更新資料3

『しおり』48ページ。 《飲酒運転根絶》
「犯罪です」として、罰を強調していますが。飲酒運転するような意志薄弱な人にどれだけ届くものか…
即免許停止くらいでないとダメなのでは?
更新資料4

『交通教本』8ページ 《最新の道路交通法の改正》
自転車関連。クルマの運転者にも「自転車は車道を通行する」ということを良く認識しておいてもらわなくては。
更新資料5-1
更新資料5-2

『教本』40ページ 《交通犯罪に遭って五年》
被害者遺族の手記が掲載されています。「交通犯罪」という言葉が『交通教本』に載りました。
更新資料6

『教本』52ページ 《自動車に働く自然の力》
自動車がぶつかったときの衝撃力について説明しています。何mの高さからの落下に相当するという例示があります。
本文ではさらっと述べていますが、自動車と人がぶつかったときには、その衝撃力が生身の人間に与えられるわけで、その脅威と責任はもっと強調されるべきではないでしょうか。
更新資料7-1
更新資料7-2

『教本』58ページ 《歩行者の保護など》
重要なことが書いてあるのですが、たいへん地味な編集になっています。
ページもイラストも使って、もっと強力に啓発するべきです。(参照→『しおり』4ページ、クルマによる歩行者被害の多さ)
更新資料8-1
更新資料8-2

『教本』112ページ 《安全運転5則》
①安全速度を必ず守る。
②カーブの手前でスピードを落とす。
③交差点では必ず安全を確かめる。
④一時停止で横断歩行者の安全を守る。
⑤飲酒運転は絶対にしない。
ひっそりと忘れられたように最後の1ページに置かれているが、かつて講習で配付された『人にやさしい安全運転』では詳しい解説付きで中心的な記事として扱われていました。これだけでも本当に実践されれば、道路交通は見違えるように沈静化し、「人にやさしく」なるでしょう。表紙などに置くべきでは?
更新資料9

(会報『クルマ社会を問い直す』 未掲載)

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