提言・提案・意見表明

八街市児童死傷交通事件を繰り返さないための交通施策要望

投稿日:2021年7月25日 更新日:

八街市児童死傷交通事件を繰り返さないための交通施策要望

令和3年(2021年)7月24日

警察庁長官 様
国家公安委員長 様
国土交通大臣 様
内閣府 交通安全対策 担当責任者様

クルマ社会を問い直す会
http://toinaosu.org/

 2021年6月28日千葉県八街市で起きた児童5人死傷交通事件は、飲酒運転という犯罪行為に加え、事件現場の通学路が、危険な状態(歩道も路側帯もない2車線道路で大型車等交通量が多く、制限速度60㎞/h、等)のまま放置されてきたことにも原因があります。交通弱者の安全より車の通行、経済効率を優先してきた国の責任は重大です。
 このような危険・劣悪な歩行環境の道路は全国に数多く存在しています。二度と理不尽な被害を出さないためには、交通弱者の安全を最優先とした交通施策への転換が必要です。以下の施策、法の改正を早急に実現させるよう、強く要望します。

1.全国の一般道路(通学路以外も含む)の総点検をし、歩道・自転車レーンのない所は車線を減らしてでも歩道・自転車レーンの設置を急ぎ、歩道と車道の間はガードレールなど歩行者を守る障壁を設置するよう、国が指示を出す。そのための資金を国が道路の種類により一定割合補助する制度を設ける。

2.歩道・自転車レーン未整備の道路は時速30㎞以下とし、また、制限速度標識がない道路の最高速度は時速30㎞と定める。特に通学路や歩行者の多い道路には至急適用し、かつ、速度違反取り締まりを強化する。

3.歩道・自転車道のない道路は大型車通行禁止とする。また、道路幅員が2車線の場合は8m以下、1車線の場合は5m以下の道路では大型車通行禁止とする。

4.すべての自動車に、以下の装置の装着を義務づける。
 ①アルコールインターロック装置
 ②衝突予防装置(自動ブレーキ)
 ③制限速度遵守装置

5.事業・業務に自動車を用いる事業者は、白ナンバーも含めて自動車の運転者すべてにアルコール検知検査を義務づける。また、国土交通省の定める「事業用自動車の運転者の健康管理に係るマニュアル」の実施を徹底させる。

6.運転免許取得時および更新時に、すべての免許所持希望者に現行検査のほかに以下の検査も義務づけ、厳しい認可基準を設ける。
 ①アルコール依存症・睡眠時無呼吸症候群等の医師問診検査
 ②血液循環器系検査
 ③精密な視野検査・認知機能検査(各60歳~)
 ④職業運転者向けの運転技能・運転態度・認知および処理機能・視覚機能などの検査(参考:自動車事故対策機構)(職業運転者以外の者も全員に義務づける。)

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八街市児童死傷交通事件を繰り返さないための交通施策要望

令和3年(2021年)7月24日

八街市市長 様
千葉県警察本部長 様

クルマ社会を問い直す会
http://toinaosu.org/

 2021年6月28日千葉県八街市で起きた児童5人死傷交通事件は、飲酒運転という犯罪行為に加え、事件現場の通学路が、危険な状態(歩道も路側帯もない2車線道路で大型車等交通量が多く、制限速度60㎞/h、等)のまま放置されてきたことにも原因があります。交通弱者の安全より車の通行、経済効率を優先してきたことの責任は重大です。
 このような犠牲を二度と出さないために、以下の施策を早急に実現させるよう、強く要望します。

1.八街市内のすべての通学路について制限速度を30km/h以下に指定すること。

2.同時にハンプを当該道路について設置すること。

3.八街市内の通学路でガードレールが設置されてない箇所には、車道を狭めることになろうとも早急に設置すること。ガードレールが設置できない規模の通学路は、登下校時間中の自動車進入禁止を実施し、それが不可能な場合は制限速度を20km/h以下にすること。

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