③横断歩道
横断歩道は歩行者優先の「歩道」であるため、それが明確にわかるように、通常の歩道や路側帯から連続的に線を引くと共に、車用の線は点線として簡素化すれば良いと考えられます。また、横断歩道の白線が消えかけている場所も多いため、車道と交差する線を縁石を埋め込むことで引けば、消えなくなると共に、より歩道であることが明確になると考えられます。
また、細い道路も含めた全ての交差点に横断歩道を設けることで、車の運転者に歩行者横断の可能性を確実に知らせることができ、注意を促すことができると考えられます。
④非優先車の進路
非優先車が優先車の前に交差・合流するということを分かりやすくするため、交差点に非優先車の進路を点線で表示すると共に、「ゆずりあい」等の標識を設けることが考えられます。これにより、優先車の運転者は非優先車が進路に進入して来る可能性を認識し、非優先車に注意して進行するようになります。
なお、法規上の進路妨害の定義が一般常識と異なり、急ブレーキや急ハンドルになる場合を除き優先車の進路妨害をして良いということが容易に理解できないことや、交通教本も法規と異なる記載(「優先車の進行を妨げてはいけません」のみ)になっていることについても、合わせて表現の修正が必要であると言えます。
結言
現状の道路は安全上の問題が多く、ゾーン30プラスは効果や早期実現性に課題があることが分かったため、早期実現性と効果が比較的高いと考えられる、路面標示や道路内レイアウトを変更する改善案を提案しました。
しかしながら、現状を早期に変えるには警察や行政等に数多くの人の意見を繰り返し伝えていくことが必要だと思いますので、ご賛同いただける方はご協力いただけると幸いです。なお、本稿へのご意見、質問等がありましたら、hiraku. kojima@gmail.comまでご連絡下さい。