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閑散路線を再編して増便
青葉区の取り組みでは、幹線系統に連節バスを導入することで乗務員を確保し、近隣路線の維持に振り向ける形で市民に還元される。青55系統(青葉台駅~あかね台)と青118系統(青葉台駅~奈良北団地)の便数を維持し[9]、青55系統は恩田駅まで延伸された。
また、閑散線区の青56系統(青葉台駅~緑山循環)は、2024年4月より緑山61・62系統(日体大~緑山循環)に再編された[10]。
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路線再編図(横浜市資料より引用)
青葉台駅へ乗り入れていた青56系統(緑山循環)を日体大行きに変更し、乗客には日体大で前述の青61系統に乗り換えてもらうことで走行距離を短縮。これにより効率化した分を増便に回し、従来は日中に2~3時間空いていた閑散ダイヤを、日中毎時1本のパターンダイヤに改めた。
乗客には途中で乗り換える手間が増えてしまうが、増便と分かりやすいダイヤで利便性を補い、利用促進を図ろうというわけだ。

日体大バスロータリーに並ぶ小型バス(緑山循環)と連節バス(青葉台駅行)
青葉台駅から緑山方面へ行くには日体大で乗り換えが必要になるが、PASMO・Suicaを使うと運賃が二重にかからないよう配慮されている。

PASMO・Suicaを使って日体大で乗り継ぐと、運賃が二重にかからないよう配慮されている
また、日体大には冷暖房およびバリアフリートイレが完備された待合室が設置され、酷暑の夏や寒い冬でもバス待ちが苦にならないよう配慮されている。

日体大バス停には冷暖房と運行案内が完備されたガラス張りの待合室が設置された
脚注
[9] 東急バス・青118系統(青葉台駅~奈良北団地)は毎時2~6本程度運行しており、乗客は多いが、路線距離が長くて乗務員不足の影響を受けやすいようだ。ちなみにこの路線は横浜市営バス118系統を2007年に東急バスが引き継いだ経緯があって、市営バスの系統番号がそのまま引き継がれている。
[10] 青葉区北西部でバス路線を維持していくための取組について
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kotsu/bus_kotsu/soukou/aoba.html